漢方薬の解説

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【小建中湯(しょうけんちゅうとう)】の解説

建中湯類のひとつ。小児用の薬というわけではありませんので、症状が合えば成人や高齢者でも適しますが、ただ小児の体質改善には非常によく使われている方剤です。
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【麻子仁丸(ましにんがん)】の解説

麻子仁丸(ましにんがん)は一般的な(いわゆる下剤の)瀉下作用に加えて、腸内の乾燥を潤すことで便通を改善させる効果があり、主に高齢者や胃腸虚弱な方の便秘に用いられています。麻子仁丸に配合される生薬の特徴とその効果、注意点について解説します。
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不正出血や月経過多などに【芎帰膠艾湯】~補血と止血の効果をもつ漢方薬~

芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)は補血と止血の作用のある漢方薬で、女性の不正出血や、月経過多、あるいは痔出血などに使われます。配合されている生薬とそのはたらきについてまとめ、作用の特徴や注意点を解説します。
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【二朮湯(にじゅつとう)】の解説

なぜ「二朮湯」の適応が五十肩なのか?効能書きはシンプルに書かれていますが、構成している生薬は少し多くて複雑です。「朮」が2つとも使用されているのが特徴です。大事な点は「湿」の存在。二朮湯が五十肩の薬として使える理由を解説します。
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【十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)の解説】

~皮膚の症状のための日本生まれの漢方薬~ 十味敗毒湯じゅうみはいどくとうは、 十味、つまり10種類の生薬からなり、毒を敗退させる効果があるという意味の漢方薬です。 この場合の「毒」は「ポイズン」のことではありません。 漢...
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【逍遙散(しょうようさん)】の解説

逍遙散の「逍遙」とは? 逍遙散の名前の意味について。逍遙とは、あちこちフラフラと歩き回る様子のことなので、「逍遙は、訴える症状が様々で、話す悩みの内容が毎回コロコロと変わるような人に使うといい方剤」と説明されることがありま...
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第98回薬剤師国家試験から「八味地黄丸」に関する問題の解説

第98回薬剤師国家試験より 問212 40歳女性。糖尿病治療を行っていたところ、下肢のしびれの訴えがあり、八味地黄丸エキス顆粒が処方された。(処方)八味地黄丸エキス顆粒 1回2.5g (1日7.5g)1日3回...
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【麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)の解説】

麻杏甘石湯は、ひどい咳に対して使われる漢方薬です。構成生薬は麻黄湯に似ていますが、桂枝の代わりに石膏が配合される点で使用するポイントが大きく異なります。麻杏甘石湯の作用の特徴や咳止めとして使うときの注意点について解説します。
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【応鐘散(おうしょうさん)】の解説

川芎と大黄の二味からなる処方で、別名「芎黄散」(きゅうおうさん)とも言います。便秘に伴って、上半身の気血の流れが悪くなり、頭部や顔に痛みや炎症がみられるときに用いられます。
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腸癰湯(ちょうようとう)の解説

腸癰(ちょうよう)とは、腸の炎症や、腸にできた膿のこと。その腸癰に用いられる漢方薬、その名もずばり「腸癰湯」。別名:瓜子仁湯(かしにんとう)7世紀『備急千金要方』の方剤です。大黄牡丹皮湯と非常に似た使い方をされます。あまり馴染みがないか...
痛みに使う漢方薬

葛根湯だけじゃない!専門家が肩こりに使っている漢方薬

肩こり、首のこりの漢方薬について。漢方薬の専門家が推奨している漢方薬は何でしょうか? 葛根湯? 桂枝茯苓丸? 芍薬甘草湯?例えば葛根湯が肩こりに有効だということはよく知られていますが、葛根湯以外にはどのような漢方薬が使われるのか。調べてみました。
違い・使い分け

生薬構成がよく似ている【半夏瀉心湯】と【小柴胡湯】の効能が全く違う理由~

「半夏瀉心湯」(はんげしゃしんとう)と「小柴胡湯」(しょうさいことう)全然異なる病態に使われる方剤と思えて実は、構成生薬は非常に似ています。なぜ似ているのか、その違いは?
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【小柴胡湯】の解説~臓器の機能のバランスを調整する和解剤の基本処方~

急性疾患から慢性疾患、ストレス性の症状まで幅広く用いられる小柴胡湯(しょうさいことう)。他の漢方薬ともよく併用されます。少陽病の典型的な症状である往来感熱や胸脇苦満など、使用のポイントや注意点について漢方的に詳しく分かりやすく解説します。
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【麦門冬湯(ばくもんどうとう)】の解説

~長引く乾いた咳に効果的な漢方薬~ 麦門冬湯ばくもんどうとうは、痰の切れにくい咳、気管支炎、ぜんそくなど、咳の症状に使われることの多い漢方薬です。しかし、ただの「咳止め」ではなく、のどの乾燥を潤す効果の漢方薬でもあります。乾いた咳に適して...
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【四逆散(しぎゃくさん)】の解説

精神的ストレスによる不調に使われる基本方剤 四逆散しぎゃくさんの「四逆」とは、、、 体内には熱やほてり(または炎症)があるのに、四肢ししは逆に冷えている状態を指します。 四肢の末端の冷え、つまり手足の冷えを表します。 四...
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