葛根紅花湯(かっこんこうかとう)
構成生薬
効能効果
体力中等度以上で、便秘傾向のものの次の諸症:あかはな(洒さ)、しみ
ポイント
エキス製剤はありませんので、これを選択するときは煎じ薬が使われます。
痒みや炎症のある皮膚疾患の基本方剤はまず黄連解毒湯ですが、
黄連解毒湯は比較的充血が軽度のとき、
葛根紅花湯は、それより痒みや腫脹がつよい場合に用いられます。
酒さ鼻以外にも、鼻周囲または顔面の皮疹や充血にも応用されることがあります。
活血作用(血を巡らせる作用)が強い紅花が配合されるので、妊娠中や月経過多のときは使用を控えてください。
軟便・下痢ぎみの人も注意が必要です。
原典
『校正方輿輗』
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