【梔子柏皮湯(ししはくひとう)】

梔子柏皮湯(ししはくひとう)

梔子柏皮湯

梔子は山梔子(サンシシ)、柏皮は黄柏(オウバク)のことです。

山梔子・黄柏には、消炎や利胆の作用があって、もともとは黄疸の要薬です。

いまでは炎症性の熱感のある皮膚疾患によるかゆなどに応用されています。

構成生薬

山梔子と黄柏とで 三焦の湿熱しつねつを除きます。

どちらも薬性が苦寒であり、

湿を乾かす作用と、熱を清する作用により、湿邪と熱邪が合わさった湿熱証に適しています。

甘草にも抗炎症作用(グリチルリチン酸)がありますが、漢方的には、他の薬味(山梔子と黄柏の苦寒)を緩和して、脾胃ひいを保護する目的もあります。

清熱せいねつの作用は、どちらかというと、山梔子は上焦よりに、黄柏は下焦よりに、使うことが多いのですが、甘草によってそれぞれが中焦にも誘導されている、という考え方もあります。

効能効果

医療用エキス製剤(コタロー)

肝臓部に圧迫感があるもの。黄疸、皮膚そう痒症、宿酔。

補足。

おもに湿熱が原因と考えられる、黄疸、皮膚のかゆみ、熱感、口渇、目の充血などに応用することができます。

かゆみの場合は、炎症性の熱感のある皮膚疾患で用いることができます。

いずれにしても、漫然と長期間にわたって服用することはありません。

※適応に、宿酔(二日酔い)とありますが、口渇や熱感を抑える作用を期待して使われます。悪心嘔吐には使えません。

出典

『傷寒論』(3世紀)

傷寒、身黄発熱するは梔子檗皮湯之を主る。

※檗:きはだ

茵蔯蒿湯いんちんこうとうから続く条文です。
どちらも黄疸の治療に使われます。茵蔯蒿湯の場合は、「身黄なること橘子の色の如く、小便不利、腹微かに満する者」です。小便不利や、腹満、便秘があるので茵陳蒿や大黄が配合されます。それがないので梔子柏皮湯では黄柏と甘草に代わっています。

茵蔯蒿湯…燥湿>清熱
梔子柏皮湯…燥湿<清熱

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