中薬学(生薬の効能)【温化寒痰薬】~半夏・天南星・白附子・白芥子~ 13-(1) 温化寒痰薬(おんかかんたんやく) 半夏(はんげ) サトイモ科カラスビシャクのコルク層を除いた塊茎 【性味】辛 温 【帰経】脾 胃 肺 【効能】燥湿化痰 降逆止嘔 消痞散結 ①燥湿化痰 湿を乾かし、痰を化す... 2022.03.26中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)化痰止咳平喘薬(けたんしがいへいぜんやく)の概念 13.化痰止咳平喘薬 化痰止咳平喘とは、化痰の作用と、止咳平喘の作用を合わせたものです。 化痰は、痰を分解、除去させること。 止咳は、咳をとめる。 喘(息)とは、呼吸困難、呼吸が苦しそうな症状のことで、 平喘は、それを軽減、抑... 2022.03.26中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)【活血温経薬】~紅花・桃仁・鶏血藤・沢蘭・五霊脂・降香~ 12-(3) 活血温経薬(かっけつうんけいやく) 紅花(こうか) キク科ベニバナの管状花 (をそのまま又は黄色色素の大部分を除いたもの。ときに圧搾して板状としたもの→板紅花) 【性味】辛 温 【帰経】心 肝 【効能】活... 2022.02.12中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)【活血涼血薬】~丹参・牛膝・益母草・虎杖・䗪虫・水蛭・虻虫・王不留行・穿山甲~ 12-(2) 活血涼血薬(かっけつりょうけつやく) 活血化瘀薬のうち、性が寒涼に偏っていたり、清熱や消腫のはたらきをもつ生薬。 血行を良くしつつ血熱を冷やすので、特に血熱の血瘀証に用いられます。 丹参(たんじん) シソ科タンジンの... 2022.02.12中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)【活血行気薬】~川芎・延胡索・鬱金(姜黄)・乳香・没薬・三稜・莪朮~ 12-(1) 活血行気薬(かっけつこうきやく) こちらは活血化瘀薬の中でも、特に気滞血瘀証(気滞⇒瘀血)に用いられる生薬です。 ⇒活血化瘀薬(かっけつかおやく)とは? ⇒活血涼血薬はこちら(血熱⇒瘀血の場合) ⇒活血温経薬... 2022.02.12中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)活血化瘀薬(かっけつかおやく)の概念 12.活血化瘀薬(駆瘀血薬) 活血化瘀薬かっけつかおやくとは、瘀血おけつを取り去る、血管をキレイにして血液の流れをスムーズにする、血液の循環を促進する、といった効能を主とする生薬です。 活血化瘀薬はまた「活血袪瘀薬かっけつきょおやく... 2022.02.12中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)【止血薬】~艾葉・三七/田七~ 11.止血薬(しけつやく) 止血薬に分類されるのは、出血を止めるのを主な効能とする生薬です。 出血は血虚証を引き起こすではなく、「血」とともに次第に「気」も失われていきます。 止血できず大量の出血が起これば、生命にも危険がおよびます。... 2022.01.18中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)【駆虫薬】~使君子・苦楝皮・檳榔子・南瓜子・榧子~ 10.駆虫薬(くちゅうやく) 体内の寄生虫を追い出す、または殺虫を主な効能とする(としてかつて使用されていた)生薬です。 日本では寄生虫症はほとんどみられなくなりましたし、 あったとしてもすでにもっと有効な西洋薬(特効薬)が開発されて... 2022.01.13中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)【消導薬】~山査子/山楂子・神曲/神麹・麦芽・萊菔子・鶏内金~ 9.消導薬(しょうどうやく) 消導薬とは、主に食積内停証に用いられる薬です。 消導(消化を促進する)、開胃(食欲を増進する)、和中(中焦の胃腸のはたらきを調整する)などの作用をもちます。 「食べすぎ」て、消化されない飲食の積滞によ... 2022.01.12中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)【理気薬】~陳皮・青皮・枳実・香附子・木香・薤白・烏薬・柿蒂・川楝子~ 8-(1) 理気薬(りきやく) 他の項目に分類されている生薬でも理気りき作用(気を巡らせる作用)を有するものはたくさんありますが、 こちらには理気薬としての代表的な生薬をまとめます。 理気薬の一般的な作用についての解説はこちら... 2021.12.30中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)理気薬(りきやく)の概念 8.理気薬とは 理気薬は、行気薬(こうきやく)とも呼ばれます。 理気薬とは「気を巡らせる薬」であり気滞きたいや気逆きぎゃくに使われる、 と一般的にはよく言われますが、 ここではもう少し詳しくその作用についてまとめておきま... 2021.12.30中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)【温裏薬】~附子・乾姜・桂皮/肉桂・丁子/丁香・呉茱萸・細辛・小茴香~ 7-(1) 温裏薬(おんりやく) 温裏薬に分類される各生薬の解説です。 ⇒温裏薬とは? 附子(ぶし) キンポウゲ科ハナトリカブトまたはオクトリカブトの塊根(の子根)を加工(減毒)したもの。加工ブシ。 【性味】辛 熱 ... 2021.12.14中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)温裏薬(おんりやく)の概念 7.温裏薬とは 温裏薬は、温性や熱性の性質をもち、裏寒証に用いる生薬です。 寒を散じる作用があるので「散寒薬」とも言います。 温裏薬の効能は大きく分けると2つあります。 一つは、裏(脾胃など)を温めること。 もう一つは、腎陽を... 2021.12.14中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)【利水退黄薬】~茵陳蒿・金銭草~ 6-(3) 利水退黄薬(りすいたいおうやく) 利水退黄薬とは、利水滲湿薬の中でも特に湿熱黄疸証、つまり黄疸を消退させるのに用いることができる生薬です。 茵陳蒿(いんちんこう) キク科カワラヨモギの頭花 (中国では早春に採集される... 2021.11.27中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)【利水通淋薬】~車前子・滑石・木通・地膚子~ 6-(2) 利水通淋薬(りすいつうりんやく) 利水通淋薬は、利水薬の中でも特に、寒性で利水通淋作用に優れる生薬です。 熱淋(湿熱淋証)に用いることができます。 小便不利(尿がでにくい)、頻尿、残尿感、排尿痛などのいわゆる膀胱炎様症状に... 2021.11.27中薬学(生薬の効能)