旺樹

中薬学(生薬の効能)

【理気薬】~陳皮・青皮・枳実・香附子・木香・薤白・烏薬・柿蒂・川楝子~

8-(1) 理気薬(りきやく) 他の項目に分類されている生薬でも理気りき作用(気を巡らせる作用)を有するものはたくさんありますが、 こちらには理気薬としての代表的な生薬をまとめます。 理気薬の一般的な作用についての解説はこちら...
中薬学(生薬の効能)

理気薬(りきやく)の概念

8.理気薬とは 理気薬は、行気薬(こうきやく)とも呼ばれます。 理気薬とは「気を巡らせる薬」であり気滞きたいや気逆きぎゃくに使われる、 と一般的にはよく言われますが、 ここではもう少し詳しくその作用についてまとめておきま...
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【温裏薬】~附子・乾姜・桂皮/肉桂・丁子/丁香・呉茱萸・細辛・小茴香~

7-(1) 温裏薬(おんりやく) 温裏薬に分類される各生薬の解説です。 ⇒温裏薬とは? 附子(ぶし) キンポウゲ科ハナトリカブトまたはオクトリカブトの塊根(の子根)を加工(減毒)したもの。加工ブシ。 【性味】辛 熱 ...
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温裏薬(おんりやく)の概念

7.温裏薬とは 温裏薬は、温性や熱性の性質をもち、裏寒証に用いる生薬です。 寒を散じる作用があるので「散寒薬」とも言います。 温裏薬の効能は大きく分けると2つあります。 一つは、裏(脾胃など)を温めること。 もう一つは、腎陽を...
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【利水退黄薬】~茵陳蒿・金銭草~

6-(3) 利水退黄薬(りすいたいおうやく) 利水退黄薬とは、利水滲湿薬の中でも特に湿熱黄疸証、つまり黄疸を消退させるのに用いることができる生薬です。 茵陳蒿(いんちんこう) キク科カワラヨモギの頭花 (中国では早春に採集される...
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【利水通淋薬】~車前子・滑石・木通・地膚子~

6-(2) 利水通淋薬(りすいつうりんやく) 利水通淋薬は、利水薬の中でも特に、寒性で利水通淋作用に優れる生薬です。 熱淋(湿熱淋証)に用いることができます。 小便不利(尿がでにくい)、頻尿、残尿感、排尿痛などのいわゆる膀胱炎様症状に...
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【利水退腫薬】~茯苓・猪苓・沢瀉・薏苡仁~

6-(1) 利水退腫薬(りすいたいしゅやく) 利水退腫薬は、利水作用によって水腫証すいしゅしょうに用いる、いわゆる浮腫(むくみ)をとる効果に優れた生薬です。 茯苓(ぶくりょう) サルノコシカケ科マツホド 菌核を形成す...
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利水滲湿薬(りすいしんしつやく)の概念

6.利水滲湿薬とは 利水滲湿薬りすいしんしつやくは、体内の水液の代謝を促進させ、水の流れを改善し、停滞している水湿すいしつを除去する薬物です。 たんに「利水薬りすいやく」と呼ぶことが多いかもしれません。 結果として、小便の通じ...
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【芳香化湿薬】~蒼朮・厚朴・藿香・縮砂/砂仁・草果~

5-(1)  芳香化湿薬(ほうこうかしつやく) 芳香化湿薬の各生薬の中薬学的な効能について。 芳香化湿薬の一般的な説明はこちら⇒芳香化湿薬とは 蒼朮(そうじゅつ) キク科ホソバオケラ(またはそれらの雑種)の根茎 ※含有成分...
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芳香化湿薬(ほうこうかしつやく)の概念

芳香化湿薬(ほうこうかしつやく)は、芳香があって、主に内臓(中焦)の湿邪を除去し、それにより特に脾の消化吸収のはたらきを改善させることに用いられます。中焦の湿邪による影響、症状、それに対する芳香化湿薬の使い方や注意点について。
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【袪風湿強筋骨薬】~桑寄生・五加皮~

4-(3)  袪風湿強筋骨薬(きょふうしつきょうきんこつやく) 袪風湿強筋骨薬は、風湿の邪をとりながら、筋骨を強める作用もある薬です。 湿邪の特徴のひとつが粘滞性で、慢性化するとなかなか治りにくくなるものです。 筋骨に侵入した...
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【袪風湿清熱薬】~秦艽・防已・豨薟草・桑枝~

4-(2) 袪風湿清熱薬(きょふうしつせいねつやく) 袪風湿清熱薬は、袪風湿薬のなかで、特に熱痺があるときに用いることができる薬です。 風邪+湿邪+熱邪の風湿熱痺証です。 関節が赤くなったり、腫れたり、熱感があったりして、痛いなどの症...
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【袪風湿散寒薬】~独活・威霊仙・木瓜・徐長卿~

4-(1)  袪風湿散寒薬(きょふうしつさんかんやく) 袪風湿散寒薬は、袪風湿薬のなかで、特に風寒湿痺証に適している薬です。 独活(どくかつ/どっかつ) ウコギ科ウドの根茎 ※次の類似生薬とは区別されています。 ・ウコ...
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袪風湿薬(きょふうしつやく)の概念

袪風湿薬は、風湿の邪気を排除する効能をもち、主に痺証(ひしょう)という症状を改善するために用いられます。痺証の特徴、それに対応させる袪風湿薬の使い方について。
生薬の話

生地黄、乾地黄、熟地黄・・・の違い

地黄(じおう) 地黄という生薬は、その加工状態によって名称が異なってきます。 また状態が違えば、効能もそれぞれ異なってくると考えられています。 さらに、日本の中国とでは、呼び方が微妙に異なります。 区別せずに使われている...
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