中薬学(生薬の効能)【平肝潜陽薬】~石決明・牡蛎・代赭石・蒺藜子・羅布麻・決明子・珍珠・珍珠母~ 15-(1) 平肝潜陽薬(へいかんせんようやく) 石決明(せっけつめい) ミミガイ科アワビ類またはトコブシ類の貝殻 【性味】鹹 微寒 【帰経】肝 【効能】平肝潜陽 清肝明目 ①平肝潜陽 肝陽上亢による(肝腎陰虚によって... 2022.05.05中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)【養心安神薬】~酸棗仁・遠志・柏子仁・合歓皮~ 14-(2) 養心安神薬(ようしんあんじんやく) 酸棗仁(さんそうにん) クロウメモドキ科サネブトナツメの成熟種子 【性味】甘 酸 平 【帰経】心 肝 胆 【効能】養心補肝 寧心安神 斂汗 心陰を養ったり肝血を補... 2022.04.09中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)【重鎮安神薬】~竜骨・磁石・朱砂・琥珀~ 14-(1) 重鎮安神薬(じゅうちんあんじんやく) 竜骨(りゅうこつ) 古代(新生代)の大型哺乳動物(馬類、犀類、鹿類、牛類、象類などの原動物)の化石化した骨 主として炭酸カルシウム、リン酸カルシウムなど 歯牙の化石は「竜歯... 2022.04.09中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)安神薬(あんじんやく)の概念 14.安神薬 安神薬とは、精神を安(やす)んずる薬、すなわち気落ちを安らかにする作用を有する薬のことです。 精神の鎮静や安定のために用いられます。 安神薬は、重鎮安神薬(じゅうちんあんじんやく)と養心安神薬(ようしんあんじんや... 2022.04.09中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)【止咳平喘薬】~杏仁・白前・前胡・百部・紫苑・款冬花・蘇子・馬兜鈴・桑白皮・葶藶子・枇杷葉・旋覆花・白果・洋金花~ 13-(3) 止咳平喘薬(しがいへんぜんやく) 杏仁(きょうにん) バラ科ホンアンズなどの成熟種子(仁) ※アンズの果肉の内側にある種子のように見える木質化した硬い殻(内果皮)を割ってその中にあるのが「仁」と呼ばれる種子 ※... 2022.03.26中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)【清化熱痰薬】~竹筎・桔梗・貝母・瓜蔞(栝楼)~ 13-(2) 清化熱痰薬(せいかねったんやく) 竹筎(ちくじょ) イネ科のハチク(またはマダケ)の(茎⇒)稈(かん)の内層(を薄く帯状に削ったもの) 【性味】甘 微寒 【帰経】肺 胃 胆 【効能】清熱化痰 除煩 止嘔 ①... 2022.03.26中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)【温化寒痰薬】~半夏・天南星・白附子・白芥子~ 13-(1) 温化寒痰薬(おんかかんたんやく) 半夏(はんげ) サトイモ科カラスビシャクのコルク層を除いた塊茎 【性味】辛 温 【帰経】脾 胃 肺 【効能】燥湿化痰 降逆止嘔 消痞散結 ①燥湿化痰 湿を乾かし、痰を化す... 2022.03.26中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)化痰止咳平喘薬(けたんしがいへいぜんやく)の概念 13.化痰止咳平喘薬 化痰止咳平喘とは、化痰の作用と、止咳平喘の作用を合わせたものです。 化痰は、痰を分解、除去させること。 止咳は、咳をとめる。 喘(息)とは、呼吸困難、呼吸が苦しそうな症状のことで、 平喘は、それを軽減、抑... 2022.03.26中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)【活血温経薬】~紅花・桃仁・鶏血藤・沢蘭・五霊脂・降香~ 12-(3) 活血温経薬(かっけつうんけいやく) 紅花(こうか) キク科ベニバナの管状花 (をそのまま又は黄色色素の大部分を除いたもの。ときに圧搾して板状としたもの→板紅花) 【性味】辛 温 【帰経】心 肝 【効能】活... 2022.02.12中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)【活血涼血薬】~丹参・牛膝・益母草・虎杖・䗪虫・水蛭・虻虫・王不留行・穿山甲~ 12-(2) 活血涼血薬(かっけつりょうけつやく) 活血化瘀薬のうち、性が寒涼に偏っていたり、清熱や消腫のはたらきをもつ生薬。 血行を良くしつつ血熱を冷やすので、特に血熱の血瘀証に用いられます。 丹参(たんじん) シソ科タンジンの... 2022.02.12中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)【活血行気薬】~川芎・延胡索・鬱金(姜黄)・乳香・没薬・三稜・莪朮~ 12-(1) 活血行気薬(かっけつこうきやく) こちらは活血化瘀薬の中でも、特に気滞血瘀証(気滞⇒瘀血)に用いられる生薬です。 ⇒活血化瘀薬(かっけつかおやく)とは? ⇒活血涼血薬はこちら(血熱⇒瘀血の場合) ⇒活血温経薬... 2022.02.12中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)活血化瘀薬(かっけつかおやく)の概念 12.活血化瘀薬(駆瘀血薬) 活血化瘀薬かっけつかおやくとは、瘀血おけつを取り去る、血管をキレイにして血液の流れをスムーズにする、血液の循環を促進する、といった効能を主とする生薬です。 活血化瘀薬はまた「活血袪瘀薬かっけつきょおやく... 2022.02.12中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)【止血薬】~艾葉・三七/田七~ 11.止血薬(しけつやく) 止血薬に分類されるのは、出血を止めるのを主な効能とする生薬です。 出血は血虚証を引き起こすではなく、「血」とともに次第に「気」も失われていきます。 止血できず大量の出血が起これば、生命にも危険がおよびます。... 2022.01.18中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)【駆虫薬】~使君子・苦楝皮・檳榔子・南瓜子・榧子~ 10.駆虫薬(くちゅうやく) 体内の寄生虫を追い出す、または殺虫を主な効能とする(としてかつて使用されていた)生薬です。 日本では寄生虫症はほとんどみられなくなりましたし、 あったとしてもすでにもっと有効な西洋薬(特効薬)が開発されて... 2022.01.13中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能)【消導薬】~山査子/山楂子・神曲/神麹・麦芽・萊菔子・鶏内金~ 9.消導薬(しょうどうやく) 消導薬とは、主に食積内停証に用いられる薬です。 消導(消化を促進する)、開胃(食欲を増進する)、和中(中焦の胃腸のはたらきを調整する)などの作用をもちます。 「食べすぎ」て、消化されない飲食の積滞によ... 2022.01.12中薬学(生薬の効能)