中薬学(生薬の効能) 開竅薬(かいきょうやく)~麝香・竜脳・蘇合香・石菖蒲~ 16.開竅薬開竅薬とは開竅薬(かいきょうやく)は、独特の強い芳香のある生薬で、意識を覚醒させる目的で使用する薬のことです。東洋医学での「心」は、神志(精神意識)を主っていて、何らかの邪気によって心の竅(あな)が閉ざされたときに、意識障害を起... 2022.05.08 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 平肝熄風薬(へいかんそくふうやく)の概念 15.平肝熄風薬平肝熄風薬は、肝陽を平定させ、(内風を)熄風させる薬のことです。熄は、「火が消える」「灰に埋めた炭火」などの意味がある漢字で、内風の症状をしずめることを「熄風」と言います。内風というのは、陰虚や血虚などの虚証、もしくは高熱の... 2022.05.05 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 【熄風止痙薬】~釣藤鈎・天麻・羚羊角・地竜・白僵蚕・全蝎・蜈蚣~ 15-(2) 熄風止痙薬(そくふうしけいやく)釣藤鈎(ちょうとうこう)アカネ科カギカズラの鈎(カギ)状をした短い茎枝(トゲ)【性味】甘 微寒(涼)【帰経】肝 心包【効能】熄風止痙 清熱平肝熄風止痙・清熱平肝肝風を抑え、痙を止める効能に優れて... 2022.05.05 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 【平肝潜陽薬】~石決明・牡蛎・代赭石・蒺藜子・羅布麻・決明子・珍珠・珍珠母~ 15-(1) 平肝潜陽薬(へいかんせんようやく)石決明(せっけつめい)ミミガイ科アワビ類またはトコブシ類の貝殻【性味】鹹 微寒【帰経】肝【効能】平肝潜陽 清肝明目①平肝潜陽肝陽上亢による(肝腎陰虚によって肝の陽気が上昇して起こる)、眩暈(め... 2022.05.05 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 【養心安神薬】~酸棗仁・遠志・柏子仁・合歓皮~ 14-(2) 養心安神薬(ようしんあんじんやく)酸棗仁(さんそうにん)クロウメモドキ科サネブトナツメの成熟種子【性味】甘 酸 平【帰経】心 肝 胆【効能】養心補肝 寧心安神 斂汗心陰を養ったり肝血を補ったりして心神を安んずる、滋養性の安神薬... 2022.04.09 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 【重鎮安神薬】~竜骨・磁石・朱砂・琥珀~ 14-(1) 重鎮安神薬(じゅうちんあんじんやく)竜骨(りゅうこつ)古代(新生代)の大型哺乳動物(馬類、犀類、鹿類、牛類、象類などの原動物)の化石化した骨主として炭酸カルシウム、リン酸カルシウムなど歯牙の化石は「竜歯」という【性味】甘 渋 ... 2022.04.09 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 安神薬(あんじんやく)の概念 14.安神薬安神薬とは、精神を安(やす)んずる薬、すなわち気落ちを安らかにする作用を有する薬のことです。精神の鎮静や安定のために用いられます。安神薬は、重鎮安神薬(じゅうちんあんじんやく)と養心安神薬(ようしんあんじんやく)の2種類に分けら... 2022.04.09 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 【止咳平喘薬】~杏仁・白前・前胡・百部・紫苑・款冬花・蘇子・馬兜鈴・桑白皮・葶藶子・枇杷葉・旋覆花・白果・洋金花~ 13-(3) 止咳平喘薬(しがいへんぜんやく)杏仁(きょうにん)バラ科ホンアンズなどの成熟種子(仁)※アンズの果肉の内側にある種子のように見える木質化した硬い殻(内果皮)を割ってその中にあるのが「仁」と呼ばれる種子※中薬では苦味のあるものを... 2022.03.26 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 【清化熱痰薬】~竹筎・桔梗・貝母・瓜蔞(栝楼)~ 13-(2) 清化熱痰薬(せいかねったんやく)竹筎(ちくじょ)イネ科のハチク(またはマダケ)の(茎⇒)稈(かん)の内層(を薄く帯状に削ったもの)【性味】甘 微寒【帰経】肺 胃 胆【効能】清熱化痰 除煩 止嘔①清熱化痰+除煩肺熱の咳嗽での熱痰... 2022.03.26 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 【温化寒痰薬】~半夏・天南星・白附子・白芥子~ 13-(1) 温化寒痰薬(おんかかんたんやく)半夏(はんげ)サトイモ科カラスビシャクのコルク層を除いた塊茎【性味】辛 温【帰経】脾 胃 肺【効能】燥湿化痰 降逆止嘔 消痞散結①燥湿化痰湿を乾かし、痰を化する(除去する)効能をもつとともに、咳... 2022.03.26 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 化痰止咳平喘薬(けたんしがいへいぜんやく)の概念 13.化痰止咳平喘薬化痰止咳平喘とは、化痰の作用と、止咳平喘の作用を合わせたものです。化痰は、痰を分解、除去させること。止咳は、咳をとめる。喘(息)とは、呼吸困難、呼吸が苦しそうな症状のことで、平喘は、それを軽減、抑制する作用という意味です... 2022.03.26 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 【活血温経薬】~紅花・桃仁・鶏血藤・沢蘭・五霊脂・降香~ 12-(3) 活血温経薬(かっけつうんけいやく)紅花(こうか)キク科ベニバナの管状花(をそのまま又は黄色色素の大部分を除いたもの。ときに圧搾して板状としたもの→板紅花)【性味】辛 温【帰経】心 肝【効能】活血通経 袪瘀止痛辛温性で通経の効... 2022.02.12 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 【活血涼血薬】~丹参・牛膝・益母草・虎杖・䗪虫・水蛭・虻虫・王不留行・穿山甲~ 12-(2) 活血涼血薬(かっけつりょうけつやく)活血化瘀薬のうち、性が寒涼に偏っていたり、清熱や消腫のはたらきをもつ生薬。血行を良くしつつ血熱を冷やすので、特に血熱の血瘀証に用いられます。丹参(たんじん)シソ科タンジンの根【性味】苦 微... 2022.02.12 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 【活血行気薬】~川芎・延胡索・鬱金(姜黄)・乳香・没薬・三稜・莪朮~ 12-(1) 活血行気薬(かっけつこうきやく)こちらは活血化瘀薬の中でも、特に気滞血瘀証(気滞⇒瘀血)に用いられる生薬です。⇒活血化瘀薬(かっけつかおやく)とは?⇒活血涼血薬はこちら(血熱⇒瘀血の場合)⇒活血温経薬はこちら(血寒⇒瘀血の場... 2022.02.12 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 活血化瘀薬(かっけつかおやく)の概念 12.活血化瘀薬(駆瘀血薬)活血化瘀薬かっけつかおやくとは、瘀血おけつを取り去る、血管をキレイにして血液の流れをスムーズにする、血液の循環を促進する、といった効能を主とする生薬です。活血化瘀薬はまた「活血袪瘀薬かっけつきょおやく」ともいいま... 2022.02.12 中薬学(生薬の効能)