漢方薬の解説【清心蓮子飲】の解説~排尿に関する不定愁訴に使われる漢方薬~ 清心蓮子飲(せいしんれんしいん)は頻尿・残尿感・排尿痛などの排尿トラブルに用いられる虚証向きの漢方薬。方剤の名前は「心」の熱を「清」する作用をもった漢方薬であることを表しています。これがなぜ泌尿器系の症状に使えるのか、蓮子の作用とともに解説します。 2021.01.23漢方薬の解説泌尿器系の漢方薬
漢方薬の解説【帰脾湯と加味帰脾湯の解説】~胃腸虚弱の方の不眠に使われる漢方薬~ 弱っている脾(胃腸)のはたらきを回復させるという意味の「帰脾湯」と、それに柴胡と山梔子が加味された「加味帰脾湯」。胃腸が弱く体力がない方の、不眠や精神不安などに用いられる漢方薬です。配合される生薬の特徴と作用のポイント、注意点を解説します。 2021.01.16漢方薬の解説
中薬学(生薬の効能)【清熱瀉火薬】~石膏・知母・山梔子・竹葉・天花粉・芦根・夏枯草~ 2-(1) 清熱瀉火薬(せいねつしゃかやく) 清熱薬は、主に裏熱の治療に用いる生薬です。 このうち清熱瀉火薬とは、身体を構成する物質を気・血・津液とすれば、「気」分に入った熱を清する生薬が分類されます。 清熱と瀉火なので、熱... 2020.12.16中薬学(生薬の効能)
東洋医学・中医理論の話【痰飲とは】~痰飲と関係の深い臓腑と症状~ 痰飲とは、「人体の水が関わる代謝になんらかの異常があり、水(津液)が停滞している状態」をあらわします。病理的な産物のことです。痰と飲と湿、水毒の違い、痰飲の形成と関連する臓腑、痰飲による症状についてまとめます。 2020.12.10東洋医学・中医理論の話
違い・使い分けのどが痛いときの「甘草湯」と「桔梗湯」の違いと、飲み方 喉が痛いときに使われる漢方薬「甘草湯」と「桔梗湯」の違い、効果的な飲み方、副作用などの注意点について解説します。 2020.12.08違い・使い分け
漢方薬の解説ストレスで悪化する咳や喘息に【神秘湯】~気を巡らせながら咳を止める漢方薬~ 精神的要素に関連する咳、不安症状が強い方の慢性の咳に使われる「神秘湯」。生薬の構成の特徴と、その効果、使用上の注意点を解説します。特に麻黄の配合量が多い点は注意が必要です。 2020.12.01漢方薬の解説咳に使われる漢方薬
違い・使い分け食欲がないときの漢方薬【六君子湯】と【茯苓飲】の違いや使い分け 六君子湯(りっくんしとう)と茯苓飲(ぶくりょういん)はともに消化器系の症状に用いる代表的な漢方薬です。構成生薬は一見、非常によく似ていますが、使用目的には若干の違いがあります。使い分けのポイントを説明します。 2020.11.26違い・使い分け
漢方薬の解説【茯苓飲】の解説~胸やけ・ゲップに用いる「逆流性食道炎の薬」との違い~ 茯苓飲(ぶくりょういん)は、胃の溜飲症に対する代表的な方剤です。不消化の飲食物が胃に留まっていて、酸性の胃液が喉まで上がってくる症状、逆流性食道炎にも使われます。逆流性食道炎の薬のように胃酸の量を減らすのではなく、胃内容物の逆流を防ぎます。 2020.11.22漢方薬の解説
漢方薬の解説【温経湯(うんけいとう)】効能効果の解説 温経湯(うんけいとう)は、月経と関わりのある経絡を温め、気(き)と血(けつ)を十分に巡らせます。月経不順、不正出血、不妊症などに用いられ、また手のほてりや湿疹、皮膚炎にも応用されます。温経湯の作用の特徴や適する症状、注意点について解説します。 2020.11.16漢方薬の解説冷えに使う漢方薬皮膚の症状に使う漢方薬婦人科の漢方薬
違い・使い分け【麻子仁丸と潤腸湯の違い】~どちらもコロコロ便に使いますが…~ 慢性の便秘・便が硬くて出ない便秘・高齢者の便秘などには、潤腸湯(じゅんちょうとう)や麻子仁丸(ましにんがん)が有効とされています。では、ではこの二つの漢方薬はどのような作用で便秘に効いてくれるのか、そしてどういう違いがあるのかについてまとめます。 2020.11.15違い・使い分け
違い・使い分け柴胡剤の、実証向きか虚証向きかの目安 柴胡と黄芩の2つを主薬として配合しているいわゆる柴胡剤(さいこざい)を使うにあたって、いわゆる実証~虚証に応じてどの柴胡剤を選ぶべきかの目安があります。生薬の構成をみれば理解できますので解説します。 2020.11.09違い・使い分け
漢方薬の解説【柴胡加竜骨牡蛎湯】の解説~ストレスによる精神症状などに用いる、やや実証向きの漢方薬~ 小柴胡湯(しょうさいことう)の加減方のひとつ。小柴胡湯に比べやや実証向きの漢方薬。配合されている柴胡・竜骨・牡蛎・茯苓・大黄にはいずれも精神を安定させる作用があるためストレスからくる様々な症状に対して応用されています。 2020.11.02漢方薬の解説不眠に使う漢方薬ストレスに使う漢方薬
違い・使い分け肌あれ・イボにはヨクイニンです。薏苡仁湯(よくいにんとう)は違います。 「ヨクイニン」と「薏苡仁湯(よくいにんとう)」名前は似ていても全く違うものです。成分や効能の違いについてまとめておきますので、間違えて使用しないように気をつけてください。 2020.11.01違い・使い分け
漢方薬の解説関節や筋肉のやや慢性化した痛みに【薏苡仁湯】の解説 薏苡仁湯(よくいにんとう)は、漢方的に言うと湿痺(風湿による痛みやしびれ)に対する処方。薏苡仁湯が効果的な関節や筋肉の痛みの状態、また副作用や注意点についての解説です。 2020.11.01漢方薬の解説痛みに使う漢方薬
漢方薬の解説【五積散の解説】~冷えのある腰痛などに使われる漢方薬~ 「五積」(=気・血・痰・食・寒などの様々な積滞)に対する方剤。特に水太り体型の高齢婦人の腰痛にはよく用いられます。配合される生薬の数がとても多くて、特徴が分かりにくい漢方薬ですが、基本的には、冷えがある人、冷えると症状が悪化する人に適しています。 2020.10.27漢方薬の解説冷えに使う漢方薬痛みに使う漢方薬かぜ(感冒)に使う漢方薬