中薬学(生薬の効能) 【収渋薬】~五味子・五倍子・烏梅・訶子・麻黄根・浮小麦・肉豆蔲・赤石脂・蓮子/蓮肉・山茱萸~ 18 収渋薬(しゅうじゅうやく)収渋薬は、収斂・固渋の作用をもつ薬物のことです。収納させておくとか、漏れないようにコントロールする、というような作用のことです。収斂薬、固渋薬と呼ばれることもあります。正気や体液(気・血・津液(水)・精など)... 2022.07.30 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 【補陰薬】~沙参・麦門冬・天門冬・石斛・黄精・玉竹・百合・枸杞子・女貞子~ 17-(4) 補陰薬(ほいんやく)補陰薬とは、陰液を養い(滋養し)、津液を生じ、燥を潤す効能がある生薬のことで、主に陰虚証に用いられます。陰虚証は、熱病の後期(→熱によって津液が消耗)に生じるものが多く、または慢性的な疾患(→精血が消耗)に... 2022.07.02 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 【補血薬】~当帰・熟地黄・何首烏・白芍・阿膠・竜眼肉~ 17-(3) 補血薬(ほけつやく)血(けつ)を補い、主に血虚証を改善するのに用いる生薬を、補血薬といいます。一般に血虚の症状としては 顔色につやがない、唇や爪が蒼白(白っぽい)、頭のふらつき、目がかすむ等…[血虚一般] 動悸、不眠、不安、夢... 2022.06.20 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 【補陽薬】~鹿茸・紫河車・淫羊藿・巴戟天・肉蓯蓉・杜仲・続断・狗脊・蛤蚧・胡桃肉・補骨脂・益智仁・菟絲子・沙苑子・骨砕補~ 17-(2) 補陽薬(ほようやく)補陽薬は、陽気を強める作用があり、陽虚を改善するのに用いられる生薬です。助陽薬とも言います。陽虚とは、陽気が弱まっている状態です。気虚の程度が進んで、人体の機能面の低下がみられます。一般に「陽虚」というと、... 2022.06.12 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 【補気薬】~人参・党参・黄耆・白朮・山薬・甘草・大棗・膠飴・扁豆~ 17-(1) 補気薬(ほきやく)補気薬とは、気を補って気虚ききょを改善するのに用いる生薬です。益気薬えっきやくとも言います。気虚は、気の量の不足、あるいは気の作用の不足ですので、臓腑の機能の低下や、抵抗力の減退などによる症状があらわれやすく... 2022.05.27 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 補虚薬(ほきょやく)の概念 17.補虚薬補虚薬とは、虚(=足りていないもの、弱いもの)を補う薬で、正気を補う、体質を改善させる、病気に対する抵抗力を増強させるといった、虚弱状態の改善のため、いわゆる虚証に用いられる生薬のグループです。補虚薬はまた状況に応じて補益薬、補... 2022.05.17 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 開竅薬(かいきょうやく)~麝香・竜脳・蘇合香・石菖蒲~ 16.開竅薬開竅薬とは開竅薬(かいきょうやく)は、独特の強い芳香のある生薬で、意識を覚醒させる目的で使用する薬のことです。東洋医学での「心」は、神志(精神意識)を主っていて、何らかの邪気によって心の竅(あな)が閉ざされたときに、意識障害を起... 2022.05.08 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 平肝熄風薬(へいかんそくふうやく)の概念 15.平肝熄風薬平肝熄風薬は、肝陽を平定させ、(内風を)熄風させる薬のことです。熄は、「火が消える」「灰に埋めた炭火」などの意味がある漢字で、内風の症状をしずめることを「熄風」と言います。内風というのは、陰虚や血虚などの虚証、もしくは高熱の... 2022.05.05 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 【熄風止痙薬】~釣藤鈎・天麻・羚羊角・地竜・白僵蚕・全蝎・蜈蚣~ 15-(2) 熄風止痙薬(そくふうしけいやく)釣藤鈎(ちょうとうこう)アカネ科カギカズラの鈎(カギ)状をした短い茎枝(トゲ)【性味】甘 微寒(涼)【帰経】肝 心包【効能】熄風止痙 清熱平肝熄風止痙・清熱平肝肝風を抑え、痙を止める効能に優れて... 2022.05.05 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 【平肝潜陽薬】~石決明・牡蛎・代赭石・蒺藜子・羅布麻・決明子・珍珠・珍珠母~ 15-(1) 平肝潜陽薬(へいかんせんようやく)石決明(せっけつめい)ミミガイ科アワビ類またはトコブシ類の貝殻【性味】鹹 微寒【帰経】肝【効能】平肝潜陽 清肝明目①平肝潜陽肝陽上亢による(肝腎陰虚によって肝の陽気が上昇して起こる)、眩暈(め... 2022.05.05 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 【養心安神薬】~酸棗仁・遠志・柏子仁・合歓皮~ 14-(2) 養心安神薬(ようしんあんじんやく)酸棗仁(さんそうにん)クロウメモドキ科サネブトナツメの成熟種子【性味】甘 酸 平【帰経】心 肝 胆【効能】養心補肝 寧心安神 斂汗心陰を養ったり肝血を補ったりして心神を安んずる、滋養性の安神薬... 2022.04.09 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 【重鎮安神薬】~竜骨・磁石・朱砂・琥珀~ 14-(1) 重鎮安神薬(じゅうちんあんじんやく)竜骨(りゅうこつ)古代(新生代)の大型哺乳動物(馬類、犀類、鹿類、牛類、象類などの原動物)の化石化した骨主として炭酸カルシウム、リン酸カルシウムなど歯牙の化石は「竜歯」という【性味】甘 渋 ... 2022.04.09 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 安神薬(あんじんやく)の概念 14.安神薬安神薬とは、精神を安(やす)んずる薬、すなわち気落ちを安らかにする作用を有する薬のことです。精神の鎮静や安定のために用いられます。安神薬は、重鎮安神薬(じゅうちんあんじんやく)と養心安神薬(ようしんあんじんやく)の2種類に分けら... 2022.04.09 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 【止咳平喘薬】~杏仁・白前・前胡・百部・紫苑・款冬花・蘇子・馬兜鈴・桑白皮・葶藶子・枇杷葉・旋覆花・白果・洋金花~ 13-(3) 止咳平喘薬(しがいへんぜんやく)杏仁(きょうにん)バラ科ホンアンズなどの成熟種子(仁)※アンズの果肉の内側にある種子のように見える木質化した硬い殻(内果皮)を割ってその中にあるのが「仁」と呼ばれる種子※中薬では苦味のあるものを... 2022.03.26 中薬学(生薬の効能)
中薬学(生薬の効能) 【清化熱痰薬】~竹筎・桔梗・貝母・瓜蔞(栝楼)~ 13-(2) 清化熱痰薬(せいかねったんやく)竹筎(ちくじょ)イネ科のハチク(またはマダケ)の(茎⇒)稈(かん)の内層(を薄く帯状に削ったもの)【性味】甘 微寒【帰経】肺 胃 胆【効能】清熱化痰 除煩 止嘔①清熱化痰+除煩肺熱の咳嗽での熱痰... 2022.03.26 中薬学(生薬の効能)