白朮

生薬の話

白朮(びゃくじゅつ)と蒼朮(そうじゅつ)の違いについて

白朮と蒼朮は、生薬としてはそれぞれ別のものですが、漢方の歴史的には使い分けが曖昧で混乱が多い生薬です。現在でも同じ漢方薬なのにメーカーよって配合するものが異なるケースがあります。植物としての違い、効能の違い、使い分けの経緯について。
中薬学(生薬の効能)

【補気薬】~人参・党参・黄耆・白朮・山薬・甘草・大棗・膠飴・扁豆~

17-(1) 補気薬(ほきやく) 補気薬とは、気を補って気虚ききょを改善するのに用いる生薬です。益気薬えっきやくとも言います。 気虚は、気の量の不足、あるいは気の作用の不足ですので、臓腑の機能の低下や、抵抗力の減退などによる症状があ...
漢方薬の解説

【茯苓飲】の解説~胸やけ・ゲップに用いる「逆流性食道炎の薬」との違い~

茯苓飲(ぶくりょういん)は、胃の溜飲症に対する代表的な方剤です。不消化の飲食物が胃に留まっていて、酸性の胃液が喉まで上がってくる症状、逆流性食道炎にも使われます。逆流性食道炎の薬のように胃酸の量を減らすのではなく、胃内容物の逆流を防ぎます。
漢方薬の解説

【当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)】の解説

当帰と芍薬が含まれ「血」の不足を補う作用があり、冷え症で貧血ぎみの女性によく使われています。安産の薬、安胎薬としても知られます。そのため女性用の漢方薬のイメージが強いですが、男性にも用いられますし、非常に適応範囲の広い方剤です。
漢方薬の解説

【平胃散(へいいさん)】の解説

~食べすぎ飲みすぎによる胃もたれ時の漢方薬~ 平胃散へいいさんは、 胃腸の機能を整える漢方薬で、 とくに不消化物による、食後のもたれや膨満感、食後の下痢、食後のげっぷ(気滞)や呑酸に用いられています。 胃を平らにするとは ...
漢方薬の解説

【猪苓湯の解説】~排尿時に違和感や不快感があるときの漢方薬~

猪苓湯(ちょれいとう)が膀胱炎などに使われる場合、主な目的は膀胱に水分を引きこんで尿を希釈する、 それによって膀胱炎様の症状である膀胱の刺激感、排尿痛、違和感、不快感を和らげることです。猪苓湯の構成生薬とそのはたらき、使用時の注意点などを解説します。
漢方薬の解説

【五苓散の解説】~水毒に用いる代表的な利水薬~

五苓散(ごれいさん)は「利水薬」として有名な漢方薬。二日酔い対策の漢方薬として常備している人も多いかもしれません。水が過剰にあることが原因の症状であれば応用できる、適応範囲の非常に広い漢方薬です。五苓散の作用の特徴や、使用時のポイントまとめて解説します。
漢方薬の解説

【桂芍知母湯】の解説 ~患部に発赤や熱感がある関節痛の漢方薬~

関節痛や関節リウマチに用いられている漢方薬。清熱作用のある知母(ちも)が配合されていおり、患部に熱をもっているときにも適します。しかし、麻黄・附子・甘草など少し注意が必要な生薬も含まれています。桂芍知母湯の生薬構成のポイントや副作用などの注意点について解説します。
漢方薬の解説

【二朮湯(にじゅつとう)】の解説

なぜ「二朮湯」の適応が五十肩なのか?効能書きはシンプルに書かれていますが、構成している生薬は少し多くて複雑です。「朮」が2つとも使用されているのが特徴です。大事な点は「湿」の存在。二朮湯が五十肩の薬として使える理由を解説します。
生薬の話

103回薬剤師国家試験から、生薬に関する問題の解説

平成30年2月の、103回薬剤師国家試験から、生薬の問題とその解説です。 問 109 生薬の基原と用途に関する記述のうち、正しいものはどれか。2つ選べ。 キョウニン及びトウニンは、いずれもバラ...
生薬の話

白朮(びゃくじゅつ)の効能「利水作用」について

白朮の効能 白朮は、キク科のオケラまたはオオバナオケラの根茎。気を補う生薬、補気薬に分類されます。特に漢方では、脾を補って気を益す生薬として脾虚証によく利用されています。それとともに白朮は、水毒を除く要薬でもあります。胃腸...
漢方薬の解説

【四君子湯(しくんしとう)】の解説

~胃腸虚弱や食欲不振に用いる補気の基本方剤~ 脾胃ひい(胃腸)というのは、食べたものを消化吸収して自分のエネルギーに変える、という生命活動における大事なはたらきを支えています。 体力が落ちて元気がないとき、またはたとえ元気なときであ...
漢方薬の解説

【苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)】の解説

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)は、動悸や、めまい、ふらつき、立ちくらみが主症状という場合にファーストチョイスとなる漢方薬。メニエールにも使われます。その効果のポイントについて。また苓桂朮甘湯が著効すると言われるふくろう型体質とは。
漢方薬の解説

【苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)】の解説

苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)は、水中に座っているみたいに腰から足が冷えて痛い、または腰に重いものを結びつけているみたいに重だるいといった症状に使われます。構成生薬、効能、使用のポイント、副作用などの解説。
タイトルとURLをコピーしました