不眠

漢方薬の解説

【女神散(にょしんさん)】の解説

女性ののぼせ、イライラ、精神不安に用いられる漢方薬 女神散にょしんさんは、日本で生まれた漢方薬です。 歴史的には室町時代の金瘡(刀傷)の薬に由来します。 戦による出血に使われていた薬です。(当時は女神散というような名前はなかっ...
漢方薬の解説

【桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)】の解説

~体力の低下にともなう不安、不眠などの精神症状の改善に~ 桂枝加竜骨牡蛎湯けいしかりゅうこつぼれいとうは、 桂枝湯けいしとうに、竜骨りゅうこつと牡蛎ぼれいを加えたものです。 竜骨と牡蛎によって、長期の疲労にともなう脳の興奮性が...
漢方薬の解説

【甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)】の解説

~つよい悲しみや不安などで、感情の起伏が大きいときに用いられる漢方薬~ 甘麦大棗湯かんばくたいそうとうは、その名前のとおり、 甘草・小麦・大棗の3種類の生薬で構成されます。 それら3つすべて、「緩和」の効果がある生薬(緩和剤)...
中薬学(生薬の効能)

【養心安神薬】~酸棗仁・遠志・柏子仁・合歓皮~

14-(2) 養心安神薬(ようしんあんじんやく) 酸棗仁(さんそうにん) クロウメモドキ科サネブトナツメの成熟種子 【性味】甘 酸 平 【帰経】心 肝 胆 【効能】養心補肝 寧心安神 斂汗 心陰を養ったり肝血を補...
中薬学(生薬の効能)

【重鎮安神薬】~竜骨・磁石・朱砂・琥珀~

14-(1) 重鎮安神薬(じゅうちんあんじんやく) 竜骨(りゅうこつ) 古代(新生代)の大型哺乳動物(馬類、犀類、鹿類、牛類、象類などの原動物)の化石化した骨 主として炭酸カルシウム、リン酸カルシウムなど 歯牙の化石は「竜歯...
中薬学(生薬の効能)

安神薬(あんじんやく)の概念

14.安神薬 安神薬とは、精神を安(やす)んずる薬、すなわち気落ちを安らかにする作用を有する薬のことです。 精神の鎮静や安定のために用いられます。 安神薬は、重鎮安神薬(じゅうちんあんじんやく)と養心安神薬(ようしんあんじんや...
漢方薬の解説

【清心蓮子飲(せいしんれんしいん)】の解説

清心蓮子飲(せいしんれんしいん)は頻尿・残尿感・排尿痛などの排尿トラブルに用いられる虚証向きの漢方薬。方剤の名前は「心」の熱を「清」する作用をもった漢方薬であることを表しています。これがなぜ泌尿器系の症状に使えるのか、蓮子の作用とともに解説します。
漢方薬の解説

【帰脾湯】と【加味帰脾湯】の解説

弱っている脾(胃腸)のはたらきを回復させるという意味の「帰脾湯」と、それに柴胡と山梔子が加味された「加味帰脾湯」。胃腸が弱く体力がない方の、不眠や精神不安などに用いられる漢方薬です。配合される生薬の特徴と作用のポイント、注意点を解説します。
漢方薬の解説

【柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)】の解説

小柴胡湯(しょうさいことう)の加減方のひとつ。小柴胡湯に比べやや実証向きの漢方薬。配合されている柴胡・竜骨・牡蛎・茯苓・大黄にはいずれも精神を安定させる作用があるためストレスからくる様々な症状に対して応用されています。
漢方薬の解説

【釣藤散(ちょうとうさん)の解説】

釣藤散(ちょうとうさん)は、慢性的に肩こり・めまい・耳鳴り・頭痛・頭重感がある人、特に、胃腸が弱ってきていて、高血圧や動脈硬化症の傾向のある、中高年くらいの方に多く用いられる漢方薬。生薬の構成、釣藤散の効能のポイントを解説します。
漢方薬の解説

【竹筎温胆湯(ちくじょうんたんとう)】の解説

竹筎温胆湯(ちくじょうんたんとう)は 発熱性の感染症、カゼや気管支炎、肺炎などに用いたり、 または、それらの熱が下がったあとも、咳や痰が続き、安眠できないものに用いられる漢方薬です。 特に高齢者や体力の低下している人に使われることが多いです。配合されている生薬とその効果を解説します。
漢方薬の解説

【三物黄芩湯(さんもつおうごんとう)】の解説

手足の不快な火照り、手足がほてって眠れないなどの症状によく用いられる漢方薬。その他、イライラ、湿疹、痒みなどにも。もともとは産後に使用されていた薬、三物黄芩湯の効果や注意点について解説します。
漢方薬の解説

【柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)】の解説

「小柴胡湯」と同じく柴胡剤のグループに入ります。柴胡剤の中では虚証の傾向がある方に用いられることが多い漢方薬です。名前は似ていますが「柴胡桂枝湯に乾姜を加えたもの」ではありません。柴胡桂枝乾姜湯が使われるポイントを解説します。
漢方薬の解説

【人参養栄湯の解説】~十全大補湯との違い~

人参養栄湯(にんじんようえいとう)は、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)ととても似ている漢方薬です。人参養栄湯は、気虚+血虚+冷え(虚寒)がある「十全大補湯」の適する症状で、さらに痰や咳などの呼吸器の症状または、不眠・不安などの精神的な症状が伴ってみられるときに用いられます
漢方薬の解説

【抑肝散の解説】~たかぶった「肝」によるイライラや興奮を抑える~

認知症の薬というイメージがあるかもしれませんが、もともとは小児のための方剤です。夜泣き、疳(かん)の虫、チック、ひきつけなど、情緒が不安定な状態にある子供に対して、または、そんな子供への不安やイライラで育児ストレスを抱える母親に対して用いられてきたものです。
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