むくみ

漢方薬の解説

【木防已湯】~動悸や息切れ、むくみや排尿困難に用いられる漢方薬~

木防已湯(もくぼういとう)の解説木防已湯もくぼういとうは、浮腫などの水の滞りを改善させる防已(ボウイ)を主薬とする利水剤りすいざいのひとつで、とくに、胸部の水を取り除くのに用いられる漢方薬です。構成生薬 防已(ボウイ)※1 石膏(セッコウ)...
漢方薬の解説

【茵蔯五苓散】~二日酔いのむかつき、蕁麻疹、黄疸などの漢方薬~

茵蔯五苓散(いんちんごれいさん)の解説茵蔯五苓散いんちんごれいさんは、利水剤りすいざい(水毒を改善する薬)の代用的方剤である「五苓散ごれいさん」に、茵陳蒿(インチンコウ)を加えたものです。たくさんお酒を飲み過ぎて、むかつき、吐き気、嘔吐、さ...
下痢に使う漢方薬

【真武湯(しんぶとう)】~身体を温め、水分代謝を改善する漢方薬~

真武湯の解説真武湯しんぶとうは、体力の低下があり、身体が冷えている人の、下痢や腹痛、めまい、浮腫(むくみ)などの症状に用いられます。新陳代謝を促進させて身体を温める附子や、利水作用のような水分代謝を改善させる茯苓や朮などが配合されている漢方...
腎虚で使われる漢方薬

【牛車腎気丸】~体力の衰えによる腰痛、下半身のしびれ、脚のむくみ等に用いられる漢方薬~

牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)の解説牛車腎気丸ごしゃじんきがんは、八味地黄丸はちみじおうがん(別名:腎気丸)に、牛膝ごしつと車前子しゃぜんしという2つの生薬を加えたもの。八味地黄丸を用いる症状があり、かつ八味地黄丸よりも尿量の減少や、浮腫(...
漢方薬の解説

【柴苓湯(さいれいとう)】~小柴胡湯と五苓散を合方したもの~

柴苓湯(さいれいとう)の解説構成生薬 柴胡(サイコ) 黄芩(オウゴン) 半夏(ハンゲ) 生姜(ショウガ) 大棗(タイソウ) 人参(ニンジン) 甘草(カンゾウ) 沢瀉(タクシャ) 猪苓(チョレイ) 茯苓(ブクリョウ) 白朮(ビャクジュツ)また...
中薬学(生薬の効能)

【利水退腫薬】~茯苓・猪苓・沢瀉・薏苡仁~

6-(1) 利水退腫薬(りすいたいしゅやく)利水退腫薬は、利水作用によって水腫証すいしゅしょうに用いる、いわゆる浮腫(むくみ)をとる効果に優れた生薬です。茯苓(ぶくりょう)サルノコシカケ科マツホド 菌核を形成する担子菌類、地下(松の根)にで...
中薬学(生薬の効能)

利水滲湿薬(りすいしんしつやく)の概念

6.利水滲湿薬とは利水滲湿薬りすいしんしつやくは、体内の水液の代謝を促進させ、水の流れを改善し、停滞している水湿すいしつを除去する薬物です。たんに「利水薬りすいやく」と呼ぶことが多いかもしれません。結果として、小便の通じもよくなるし、停滞・...
漢方薬の解説

【当帰芍薬散】の解説~補血と利水の効果を合わせた漢方薬~

当帰芍薬散の解説ページです。「血」の不足を補う作用があり、冷え症で貧血ぎみの女性によく使われています。女性用の漢方薬のイメージが強いですが、男性にも用いられますし、非常に適応範囲の広い方剤です。効能効果、使用時の注意点などを解説します。
漢方薬の解説

【五苓散の解説】~水毒に用いる代表的な利水薬~

五苓散(ごれいさん)は「利水薬」として有名な漢方薬。二日酔い対策の漢方薬として常備している人も多いかもしれません。水が過剰にあることが原因の症状であれば応用できる、適応範囲の非常に広い漢方薬です。五苓散の作用の特徴や、使用時のポイントまとめて解説します。
生薬の話

白朮(びゃくじゅつ)の効能「利水作用」について

白朮の効能白朮は、キク科のオケラまたはオオバナオケラの根茎。気を補う生薬、補気薬に分類されます。特に漢方では、脾を補って気を益す生薬として脾虚証によく利用されています。それとともに白朮は、水毒を除く要薬でもあります。胃腸の働きを助けつつ消化...