桂枝湯と葛根湯のあいだ「桂枝加葛根湯」

三種類のクリップ漢方薬の解説

傷寒論の中から。

桂枝湯(けいしとう)を使う症状で、肩こりが強い場合(項背部が強張る場合)には、

桂枝加葛根湯(けいしかかっこんとう)という処方を使うよう記載があります。

太陽病、項背強ること几几として、反て汗出で悪風する者は、桂枝加葛根湯之を主る」

傷寒論 太陽病上篇

そして、もし無汗で悪寒が強ければさらに麻黄を配合する、ということになります。

桂枝湯+(葛根)=桂枝加葛根湯 で、

桂枝加葛根湯+(麻黄)=葛根湯

です。

  • 頭痛、発熱、汗出て、悪風する⇒桂枝湯
  • 項背強張り、汗出て、悪風する⇒桂枝加葛根湯
  • 項背強張り、汗出ず、悪風する⇒葛根湯

つまり要点をまとめると、

葛根湯:桂枝湯に、麻黄を加えると発汗作用が強くなるので、汗のないときに用いる。

桂枝加葛根湯 :桂枝湯に、葛根のみを加えても、発汗作用は特別強くはないため、汗のある状態に用いる。

葛根が入る場合は「項や背のこわばり」があるかどうかがポイントです。

汗のある状態というのは、流れる汗ではなくて、

皮膚(手の甲・ひたい・背筋など)を触れてみて、しっとりしていれば、汗が出ているとみます。

汗が漏れるのは、虚証だからであり

カゼに対する抵抗力の弱い人ということなので、

その時に葛根湯は使いません。

発汗の力は、桂枝湯≦桂枝加葛根湯<葛根湯<麻黄湯です。

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