漢方用語集ーわ

漢方用語集 (わ)

“わ行”の漢方用語の説明

あ行か行さ行た行な行
は行ま行や行ら行わ行

和胃降逆(わいこうぎゃく)
胃の「降濁を主る」機能の異常による、悪心・嘔吐・曖気(げっぷ)・吃逆(しゃっくり)などの、いわゆる胃気上逆の症状に対する治療法。陳皮・半夏・呉茱萸・生姜などがよく用いられる。
和解(わかい)
①和解半表半裏。半表半裏証(少陽病)の治療法。表証ではないので発汗させず、裏証でもないので瀉下もできない。病邪と争うのではなく、和解へもっていく。代表方剤が小柴胡湯。
②和解法。扶正と袪邪、袪寒と清熱、昇降の調和などの組み合わせにより、臓腑間の機能の調節を目的とするもの。和解半表半裏のほか、和営解鬱、調和肝胃、調和腸胃など。発汗も攻下もしないので安全に使えるというわけではない。
和解剤(わかいざい)
和解を目的として構成されている方剤。肝脾不和を調整する方剤(例:逍遙散)、脾胃不和を調整する方剤(例:半夏瀉心湯)、半表半裏証を緩解する方剤(例:小柴胡湯)などが該当する。
和漢薬(わかんやく)
和薬と漢薬を合わせたもの、つまり日本の薬と中国の薬を合わせたもの。実際、日本の薬と中国の薬の区別は難しいので通常合わせて和漢薬ということが多い。一般的には和漢薬に相当するものは「生薬」とほぼ同じものだが、生薬という場合よりも若干、日本の民間薬なども含めるというニュアンスが強い。
和降(わこう)
胃の機能(飲食物を消化しながら小腸に降ろすはたらき)を回復させること。
和剤局方(わざいきょくほう)
国定の(中国の宋の国家機関が関与して発行された)医薬品の処方集(1107)。『太平恵民和剤局方』(1151)はその後に出された増補版。四君子湯、四物湯、十全大補湯、加味逍遙散、五淋散、香蘇散、参蘇飲、安中散などを収載。現在の日本薬局方の語源になったとされる。
和法(わほう)
⇒和解法

 

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