繰り返す胃痛・腹痛、その原因に合った漢方でやさしく整える

その痛み、体からのSOSかもしれません。胃痛・腹痛を、体質からやさしく整える漢方という選択

胃痛・腹痛の漢方薬

「ストレスがあるとすぐ胃が痛む」
「お腹が冷えてキリキリ痛むことがある」
「病院では異常なし。でも痛みは続いている…」

漢方では、胃やお腹の痛みを「冷え」「ストレス」「食べすぎ」「血流の滞り」など、体質のサインとして捉えます。
あなたの痛みに合った漢方薬で、体の中から整えていきましょう。

「またお腹が痛くなるかも…」と不安になっていませんか?

  • 胃がキリキリ・シクシクと痛む
  • 食後や空腹時に痛みを感じる
  • ストレスで急に胃がつかえる
  • 下腹部が差し込むように痛む
  • 病院では異常なし、でも痛みが続く

痛み止めだけではなく、体の根本からケアしていくことが必要です。

漢方では、胃やお腹の痛みをどう捉えるか?

西洋医学では、胃潰瘍・機能性ディスペプシア・過敏性腸症候群(IBS)など病名に基づく治療が行われます。
一方、漢方では「痛みは巡りの滞り」と考え、

気の巡りが滞っている(ストレス)

冷えている(寒邪)

血の流れが悪い(瘀血)

消化がうまくいっていない(食積)

など、体質と痛みの関係に注目していきます。

痛みのタイプで見る体質分類

【① 肝気犯胃タイプ(ストレス性)】

  • イライラ・緊張・プレッシャーで胃が痛む
  • 胃がつかえる、ゲップや吐き気が出やすい
  • お腹の張り/便秘・下痢を繰り返す

対応処方例: 柴胡桂枝湯さいこけいしとう柴芍六君子湯さいしゃくりっくんしとう桂枝加芍薬湯けいしかしゃくやくとう

【② 脾胃虚寒タイプ(冷え・胃腸虚弱)】

  • 冷たいものを食べると胃やお腹が痛む
  • 空腹時にしくしく痛む
  • 温めたり手で押さえたりすると楽になる

対応処方例: 人参湯にんじんとう当帰湯とうきとう大建中湯だいけんちゅうとう

【③ 食積・湿熱タイプ(食べすぎ・胃炎傾向)】

  • 食後にみぞおちが張って痛む/膨満感
  • 胃酸過多・口臭・便がべたつく
  • 脂っこいものや味の濃いもの、アルコール類が多い食生活

対応処方例: 加味平胃散かみへいいさん大柴胡湯だいさいことう黄芩湯おうごんとう

【④ 血瘀タイプ(慢性の差し込み痛・婦人科系とも関連)】

  • 慢性的な下腹部の痛み/鈍痛・刺すような痛み
  • 月経時に痛みが強くなる
  • 舌の裏が紫色/経血に塊がある

対応処方例: 桂枝茯苓丸けいしぶくりょうがん桃核承気湯とうかくじょうきとう折衝飲せっしょういん

月経痛・生理痛の漢方薬

体質に合わせた漢方薬のご紹介

その他、「胃痛・腹痛」のときの漢方薬の例

安中散あんちゅうさん:ストレス、または冷え、冷たいものの飲食による胃痛

黄連湯おうれんとう:胃部の停滞感、重圧感、急性胃炎、食中毒

延年半夏湯えんねんはんげとう:みぞおちの抵抗感、慢性胃炎、胃もたれ、肩こり

解労散かいろうさん:胸腹部の重苦しさ、神経質

堅中湯けんちゅうとう:脾気虚、食後の腹痛、みぞおちの痞え、慢性胃炎

など、体質・体調に応じて適した処方をご提案いたします。

胃腸をやさしく守るための養生アドバイス

  • 冷たい飲み物・食べ物は避けて、温かいもの中心に
  • 食事はゆっくりと、よく噛んで食べる
  • ストレスを感じやすい方は深呼吸・散歩・入浴を習慣に
  • 胃腸の疲れは“休めること”が第一。夜更かしも禁物です

その他⇒胃痛・胃炎・胃もたれのときの養生法

胃腸(消化器系)症状の漢方薬|症状別ご案内
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