気虚(ききょ)タイプのあなたへ
〜 最近、なんとなく疲れやすくて、元気が出ない…そんなあなたへ 〜
あなたの体質傾向とは?
漢方でいう「気」とは、生命エネルギーそのもの。
気虚とは、このエネルギーが不足し、全身の働きが低下している状態です。
疲れやすい・風邪をひきやすい・胃腸が弱いなど、全体的に“弱り”が出やすいのが特徴です。
あなたに現れやすい症状
- 朝から疲れている・昼すぎにぐったりする
- 少し動くだけで息切れ・汗をかく
- 風邪をひきやすく、治りにくい
- 食が細く、胃もたれしやすい
- 軟便・下痢ぎみ、お腹をこわしやすい
- 声にハリがない、顔色が白っぽい
- 集中力が続かず、気力がわかない
気虚タイプにおすすめの漢方薬
エネルギー不足を補い、全身の機能を底上げする処方が必要です。
| 漢方薬名 | 適応の目安 |
|---|---|
| 補中益気湯(ほちゅうえっきとう) | 慢性的な疲労、食欲低下、胃腸虚弱に |
| 六君子湯(りっくんしとう) | 胃腸の弱り、慢性的な食後のもたれや胃痛に |
| 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう) | 気と血の両方が不足しているタイプに |
| 人参湯(にんじんとう) | 胃腸虚弱で冷えやすい人の下痢、腹痛に |
日々の養生ポイント
気虚タイプは、がんばりすぎや夜更かしが大敵です。
「休むこと」に罪悪感を持たず、エネルギーを蓄える生活へシフトしましょう。
- 朝ごはんは温かく消化のよいものを食べて、気を養う(必要以上に食べ過ぎないで)
- 無理な運動より、軽いウォーキングから
- 冷たい飲食は避け、常温〜温かいもので内臓に負担をかけない
- 「疲れたら休む」を大切に
- 良質な睡眠と深呼吸で気を補う
よくあるご相談
- 「やる気が出なくて、何をするのもおっくう…」
- 「冷えやすくて、常にだるいです」
- 「少食で、すぐお腹を壊します」
- 「疲れが取れないまま、毎日が始まる感じ…」
→ それは「気」の不足かもしれません。
