血虚(けっきょ)タイプのあなたへ
〜 「血」の不足を補い、心と体にうるおいと元気を 〜
あなたの体質傾向とは?
「血虚(けっきょ)」とは、漢方でいう「血(けつ)」が不足している状態。
血は全身に栄養と潤いを届ける役割があり、身体の元気・肌や髪の健康・心の安定にも深く関わっています。
血虚になると、見た目だけでなく、精神面や内臓の働きにも影響が出てきます。
こんな症状が出ていませんか?
- 顔色が青白い、またはくすんでいる
- 肌がカサカサしやすい、かゆみが出やすい
- 髪がパサつく、抜け毛が気になる
- 目が疲れやすい、視力が落ちたと感じる
- 手足がしびれる、爪が割れやすい
- 生理が遅れがち・経血量が少ない
- 眠りが浅い、夢をよく見る、不安感が強い
血虚タイプにおすすめの漢方薬
血虚の改善には、造血作用を助け、心身を養う漢方薬が効果的です。
気分の落ち込みや不眠、月経トラブルにも応用されます。
| 漢方薬名 | 適応の目安 |
|---|---|
| 四物湯(しもつとう) | 基本の補血処方。月経不順・肌トラブルにも |
| 帰脾湯(きひとう) | 血虚+心身疲労・不眠・不安感がある方に |
| 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) | 冷え・貧血気味・月経トラブルの方に |
| 人参養栄湯(にんじんようえいとう) | 病後の体力低下・貧血で疲労感がつよい方に |
日々の養生アドバイス
血虚の改善には「血を補う食事」と「質の良い睡眠」が重要です。
- 鉄分・たんぱく質をしっかり摂る(レバー・卵・赤身肉・魚など)
- 緑黄色野菜・黒ごま・黒豆・なつめなどもおすすめ
- 睡眠時間をしっかり確保(23時前には就寝が理想)
- 目の酷使を避ける。PC・スマホを見続けない
- 生理前・生理中は無理をせず、体を休める
よくあるご相談
- 「なんだか最近、疲れやすくて肌もガサガサ…」
- 「寝ても疲れが取れないし、夜も眠りが浅い」
- 「生理の量が少なくなってきた気がする」
- 「髪がパサついて、爪も割れやすい」
→ これらはすべて、血虚のサインかもしれません。
