調胃承気湯(ちょういじょうきとう)の説明・服薬指導の例文

漢方薬別の服薬指導例文集

調胃承気湯(ちょういじょうきとう)という漢方薬です。

体力の目安甘草麻黄大黄附子
中等度

一般的な説明

  • このお薬は、軽度の便秘に用いられる漢方薬です。
  • 便がやや硬く、お腹が少し張るような便秘に用いられます。
  • 便秘にともなって悪化する、腹部膨満、食欲減退、のぼせ、皮膚炎、ふきでもの(ニキビなど)、痔などの症状緩和に用いられることがあります。

補足の説明

  • 大黄甘草湯だいおうかんぞうとうに、芒硝ぼうしょうという生薬を加えてものです。
  • 大黄甘草湯に、便を軟らかくするはたらきが加わっています。
  • 大黄甘草湯より、穏やかな作用の便秘薬です。
  • 体力にかかわず使用できます。
  • 効果のでかたには個人差があります。少量ずつ始めて、服用量を調節してください。
  • 短期的、もしくは頓服としてお使いください。(体質改善には使えません。)
  • 整腸剤や乳酸菌製剤との併用は問題ありません。
  • 朝方に便通がくるようにするためには就寝前に服用(頓服)してみてください。

注意事項の説明

  • すでに他の便秘薬を使用中の場合は、その旨をお伝えください。
  • お腹の冷えがある人には適していません。
  • 1週間くらい服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、医師または薬剤師にご相談ください。
  • 使用後に腹痛、または腹痛をともなう下痢が起こることがあります。症状が起こるときは服用を控えてご相談ください。
  • 便秘の解消しているときは服用を中止し、漫然とした使用を控えてください。
  • 妊娠中、妊娠の可能性がある方、授乳中の方は、医師や薬剤師にご相談ください。
  • 食塩(ナトリウム)の摂取量に制限がある方、重度の腎障害のある方は主治医にご相談ください。
  • 細い便、血便がある、または発熱や嘔吐、つよい腹痛をともなう急な便秘のときは、病院を受診してください。

 

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