越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)という漢方薬です。
体力の目安 | 甘草 | 麻黄 | 大黄 | 附子 |
中等度以上 | ○ | ○ | ― | ― |
一般的な説明
- このお薬は、むくみ(浮腫)と熱感があるときに用いられる漢方薬です。
- 関節の炎症で、腫れて痛みがあるときに用いられます。(関節リウマチ、関節炎)
- 花粉症のときなどで、目が腫れて赤く、痒みがあるときに用いられます。(アレルギー性結膜炎)
補足の説明
- 浮腫をともなう炎症を治すことに適している漢方薬で、そのような病態であれば様々な症状に応用されることがあります。
- 比較的即効性があります。長期で漫然と使用するものではありません。
- 体質改善の漢方薬ではありませんので、症状が改善したら中止してかまいません。
注意事項の説明
- 麻黄という生薬の配合量が多く、夜に服用すると眠れなくなることがあります。
- 狭心症や心筋梗塞など循環器系の疾患がある場合は、必要最小限の使用でとどめてください。
- 高血圧、甲状腺疾患、腎障害、排尿障害などがある場合は、あらかじめ医師にご相談ください。
- 服用して胃の不快感、悪心、食欲不振、軟便・下痢などが起こるときは使用を控えてご相談ください。