柴苓湯(さいれいとう)の説明・服薬指導の例文

漢方薬別の服薬指導例文集

柴苓湯(さいれいとう)という漢方薬です。

体力の目安甘草麻黄大黄附子
中等度

一般的な説明

  • このお薬は、吐き気、嘔吐、下痢、食欲不振、むくみ等に用いられる漢方薬です。
  • 小柴胡湯(しょうさいことう)と、五苓散(ごれいさん)を合わせたものです。
  • 効果的にも両方の作用を兼ね備えています。
  • 基本的には、小柴胡湯が使用できる症状(吐き気や食欲不振、または炎症性の疾患など)があって、水分の代謝異常(むくみ、尿量の減少、口渇、下痢など)をともなうときに使われます。

補足の説明

  • メニエール病などのめまいの症状で処方されることがあります。
  • 腎臓の疾患(慢性腎炎・ネフローゼなど)で処方されることがあります。
  • 不妊症、不育症の治療で処方されることがあります。
  • そのほか、自己免疫疾患で処方されることがあります。

注意事項の説明

  • 胃腸炎、水様性の下痢、暑気あたり等で使用する場合、数日間服用しても症状のよくならないときは、使用を控えて医師または薬剤師にご相談ください。
  • 長期連用する場合は、間質性肺炎(動作時の息切れ・空せき・発熱など)や、偽アルドステロン症(むくみ、手足のだるさ、脱力感など)の副作用症状に注意してください。
  • 小柴胡湯はインターフェロンと併用禁忌です。柴苓湯も同様に注意してください。

 

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