気虚

漢方薬の解説

【香砂六君子湯】~六君子湯に芳香健胃薬を加えた漢方薬~

六君子湯に、香附子・縮砂・藿香の3つを加えた「香砂六君子湯」。3味はいずれも芳香のある理気作用をもつ生薬で、胃腸のはたらきを整えます。
漢方薬の解説

【桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)】

桂枝加黄耆湯構成生薬 桂皮(ケイヒ) 芍薬(シャクヤク) 甘草(カンゾウ) 生姜(ショウキョウ) 大棗(タイソウ) 黄耆(オウギ)桂枝加黄耆湯けいしかおうぎとうは、桂枝湯けいしとうに黄耆おうぎを加えたものです。補気薬ほきやくの黄耆には、脾気...
中薬学(生薬の効能)

【補気薬】~人参・党参・黄耆・白朮・山薬・甘草・大棗・膠飴・扁豆~

17-(1) 補気薬(ほきやく)補気薬とは、気を補って気虚ききょを改善するのに用いる生薬です。益気薬えっきやくとも言います。気虚は、気の量の不足、あるいは気の作用の不足ですので、臓腑の機能の低下や、抵抗力の減退などによる症状があらわれやすく...
中薬学(生薬の効能)

補虚薬(ほきょやく)の概念

17.補虚薬補虚薬とは、虚(=足りていないもの、弱いもの)を補う薬で、正気を補う、体質を改善させる、病気に対する抵抗力を増強させるといった、虚弱状態の改善のため、いわゆる虚証に用いられる生薬のグループです。補虚薬はまた状況に応じて補益薬、補...
漢方薬の解説

【人参養栄湯の解説】~十全大補湯との違い~

人参養栄湯(にんじんようえいとう)は、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)ととても似ている漢方薬です。人参養栄湯は、気虚+血虚+冷え(虚寒)がある「十全大補湯」の適する症状で、さらに痰や咳などの呼吸器の症状または、不眠・不安などの精神的な症状が伴ってみられるときに用いられます
漢方薬の解説

【清暑益気湯(せいしょえっきとう)の解説】

清暑益気湯は、暑さを清めて元気を益す(増す)という名前があるように夏バテ対策の漢方薬として知られています。清暑益気湯の効果を、ベースになっている生脈散(しょうみゃくさん)と、これと構成生薬が似ている補中益気湯との違いとともに解説します。
血虚で使われる漢方薬

【十全大補湯】の解説~気と血を両方補う漢方薬~

三大補剤(補中益気湯・十全大補湯・人参養栄湯)のひとつ。十全大補湯は、気虚と血虚をともに改善したいときの漢方薬で、体力が著しく消耗している状態のときに使います。十全大補湯の効果や副作用、使用のポイントについて。
漢方薬の解説

気力がない、手足がだるい、疲れやすいなどに【補中益気湯】の解説

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)は「中(消化器)の機能を補い、気を益す」という意味の漢方薬。胃腸のはたらきが弱り、体力が低下して元気がない、気力がない、手足がだるい、疲れやすいなどを改善します。構成生薬、適応症状の特徴、副作用などの解説します。