気滞

漢方薬の解説

【香蘇散】~胃腸機能を高めつつ鬱々した気分を発散させる芳しい香りの漢方薬~

香蘇散(こうそさん)の解説香蘇散こうそさんは胃腸が弱い人で、気分がすぐれず、憂鬱、精神不安などがあるもの、または、胃腸虚弱な人の軽いカゼに用いられています。配合されている生薬の中の、とくに芳香があり気をめぐらせる作用に優れる、香附子こうぶし...
中薬学(生薬の効能)

【活血行気薬】~川芎・延胡索・鬱金(姜黄)・乳香・没薬・三稜・莪朮~

12-(1)  活血行気薬(かっけつこうきやく)こちらは活血化瘀薬の中でも、特に気滞血瘀証(気滞⇒瘀血)に用いられる生薬です。⇒活血化瘀薬(かっけつかおやく)とは?⇒活血涼血薬はこちら(血熱⇒瘀血の場合)⇒活血温経薬はこちら(血寒⇒瘀血の場...
中薬学(生薬の効能)

【理気薬】~陳皮・青皮・枳実・香附子・木香・薤白・烏薬・柿蒂・川楝子~

8-(1) 理気薬(りきやく)他の項目に分類されている生薬でも理気りき作用(気を巡らせる作用)を有するものはたくさんありますが、こちらには理気薬としての代表的な生薬をまとめます。理気薬の一般的な作用についての解説はこちら⇒理気薬とは?陳皮(...
中薬学(生薬の効能)

理気薬(りきやく)の概念

8.理気薬とは理気薬は、行気薬(こうきやく)とも呼ばれます。理気薬とは「気を巡らせる薬」であり気滞きたいや気逆きぎゃくに使われる、と一般的にはよく言われますが、ここではもう少し詳しくその作用についてまとめておきます。気の運動理気薬の作用は、...
便秘に使う漢方薬

【通導散】の解説~瘀血と気滞と便秘を伴うときの漢方薬~

通導散(つうどうさん)の解説ページです。通導散は、駆瘀血剤(くおけつざい)として瘀血と便秘のあるときの漢方薬。婦人科疾患や月経に関連する症状にも広く応用されます。効能効果、副作用、注意点、その他の駆瘀血剤との違いなどを詳しく解説します。
臓腑の話

東洋医学における「肝」のはたらき

ストレスの影響をうけやすい「肝」 東洋医学における五臓のうち、「肝」のはたらきは、大きく二つあります。 一つは、蔵血(ぞうけつ)。もう一つが、疏泄(そせつ)です。肝の蔵血機能「肝」という蔵には「血けつ」が貯蔵されています。 そして、血が蓄え...