本格的に体を変えるなら、煎じ薬
漢方薬の形状には「煎じ薬」と「エキス剤(粉薬)」の2種類があります。
同じ漢方薬でも、その性質や使用方法には大きな違いがあります。
当薬局が煎じ薬をおすすめする理由は、「漢方薬本来の力を最大限に引き出せるから」です。
エキス剤について
一般的に使用されている粉末や錠剤状の漢方薬は「エキス剤」と呼ばれます。
エキス剤は、生薬から抽出したエキスを濃縮・乾燥させて粉状に加工した製品であり、手軽に服用できる点が大きな魅力です。また、持ち運びがしやすく、外出先などでも簡単に使用できるため、幅広い場面で利用されています。
ただし、製造過程で揮発性の高い成分や粘性のある成分が失われやすいというデメリットがあります。その結果、煎じ薬と比較すると成分の幅が狭くなる傾向があります。これは、エキス剤が利便性を重視した形態であることを理解しておく必要があります。
エキス剤を例えるなら、「インスタント食品」のような存在です。インスタント食品は手軽で便利ですが、厳選された素材を使用し、丁寧に調理された専門店の料理には及ばない点があることと似ています。
煎じ薬について
煎じ薬は、生薬を水からじっくり煮出して作る漢方薬で、幅広い成分を余すことなく抽出することができます。
長年続く不調や体質改善に取り組む際、本格的に漢方の力を活かせるのが煎じ薬の魅力です。
種類の違いについて:
病院で処方される医療用エキス製剤は、使用できる種類が約150種類前後と限られています。
一方で、薬局製剤の煎じ薬としては約230種類を取り扱うことができます。豊富な方剤が揃っているのが特徴です。
そのため、症状や体質に応じたより細やかな対応が可能となります。
まとめ
エキス剤は「手軽さ」、煎じ薬は「本格的な効果」が特徴です。
どちらも漢方薬ですが、深い不調を根本から改善したい方には、煎じ薬を強くおすすめします。
まずはお気軽にご相談ください。