漢方の基本形であり本格的な服用法
漢方薬にはさまざまな形がありますが、最も基本的で伝統的な飲み方とされているのが「煎じ薬(せんじぐすり)」です。
生薬を水からじっくり煮出して服用するこの方法は、2000年以上にわたり受け継がれてきました。
「手間がかかるのでは?」と心配する方もいるかもしれませんが、その手間こそが、“本当に体を整えたい人に選ばれる理由”なのです。
煎じ薬とは?
煎じ薬は、自然の生薬を組み合わせた漢方薬を水に入れ、じっくりと煮出して成分を抽出して作ります。
粉薬(エキス剤)のような手軽さはないものの、より多様な成分を取り出せるため、生薬本来の効果を最大限に引き出しやすい点が特徴です。
煎じ薬の特徴
- 有効成分を余すことなく抽出可能
お湯でじっくり煮出すことで、生薬特有の香りを含め、粉薬では取りきれない成分までしっかりと摂取できます。 - 本来の漢方に近い形
漢方の基本は、古来より「煎じて服用する」ことにありました。
薬局製剤として安心できる品質を保ちながら、伝統的な方法に近い形で服用できるのが煎じ薬です。 - 心と体を整える“養生の時間”
薬草がぐつぐつと煮える香りに包まれるひとときは、単に薬を作るだけの時間ではありません。心を落ち着け、自分の体に耳を傾ける大切な時間となります
よくあるご質問
- 作るのは難しいですか?
ご家庭にある道具で簡単に煎じることができます。
また、専用の煎じ器を使用すれば、スイッチを押すだけでさらに手軽に作れます。 - 味が苦手かもしれません…
初めは飲みにくいと感じる方もいらっしゃいますが、続けるうちに「体に染み渡る感覚がある」と好評をいただくことが多いです。 - まとめて作ることはできますか?
基本的には1日分ずつ煎じていただき、それを2〜3回分に分けて服用する形をおすすめしています。
まとめ・次のステップへ
煎じ薬は、手間をかけても「本気で体を整えたい」と願う方に選ばれてきました。
長年続く不調や、しっかり取り組みたいお悩みには、煎じ薬が力になります。
まずはご自身のお悩みに合う処方があるかどうか、お気軽にご相談ください。
