胃腸虚弱

漢方薬の解説

【温胆湯】~胃腸が弱い虚証タイプの不眠や神経症に用いられる漢方薬~

温胆湯(うんたんとう)の解説冷えた胆(きも)を温めるという名前の漢方薬。「胆を冷やす」とは、恐れを感じてヒヤリとしたり、不安を感じてビクビクしたりすることです。だから逆に、冷えた胆を温めてあげれば、恐怖や不安から解放されるだろう。そこで、不...
漢方薬の解説

【香砂六君子湯】~六君子湯に芳香健胃薬を加えた漢方薬~

六君子湯に、香附子・縮砂・藿香の3つを加えた「香砂六君子湯」。3味はいずれも芳香のある理気作用をもつ生薬で、胃腸のはたらきを整えます。
中薬学(生薬の効能)

【消導薬】~山査子/山楂子・神曲/神麹・麦芽・萊菔子・鶏内金~

9.消導薬(しょうどうやく)消導薬とは、主に食積内停証に用いられる薬です。消導(消化を促進する)、開胃(食欲を増進する)、和中(中焦の胃腸のはたらきを調整する)などの作用をもちます。「食べすぎ」て、消化されない飲食の積滞によって起こる、腹満...
中薬学(生薬の効能)

【理気薬】~陳皮・青皮・枳実・香附子・木香・薤白・烏薬・柿蒂・川楝子~

8-(1) 理気薬(りきやく)他の項目に分類されている生薬でも理気りき作用(気を巡らせる作用)を有するものはたくさんありますが、こちらには理気薬としての代表的な生薬をまとめます。理気薬の一般的な作用についての解説はこちら⇒理気薬とは?陳皮(...
漢方薬の解説

【清心蓮子飲】の解説~排尿に関する不定愁訴に使われる漢方薬~

清心蓮子飲(せいしんれんしいん)は頻尿・残尿感・排尿痛などの排尿トラブルに用いられる虚証向きの漢方薬。方剤の名前は「心」の熱を「清」する作用をもった漢方薬であることを表しています。これがなぜ泌尿器系の症状に使えるのか、蓮子の作用とともに解説します。